“足りないもの”を思うたび、
強く、否定し続けてきた。
欠けたのではない、
初めから、ただ不要だっただけ、と。
不純物の混ざった氷は、脆い。
だから硬く、ただ透徹【とうてつ】に、
どれほどの熱も届かせぬよう、研いできた。
わずらわしい関わりなどいらない。
(――私を、溶かさないで)
その場だけのつながりなど無価値。
(触れないで。傍になんてこないで――)
だから……ほら。
これでわかったでしょう?
強さを作るのは“愛”なんかじゃない。
自身へ孤高を課した者だけに、
到れる領域があるのだから。
強く、否定し続けてきた。
欠けたのではない、
初めから、ただ不要だっただけ、と。
不純物の混ざった氷は、脆い。
だから硬く、ただ透徹【とうてつ】に、
どれほどの熱も届かせぬよう、研いできた。
わずらわしい関わりなどいらない。
(――私を、溶かさないで)
その場だけのつながりなど無価値。
(触れないで。傍になんてこないで――)
だから……ほら。
これでわかったでしょう?
強さを作るのは“愛”なんかじゃない。
自身へ孤高を課した者だけに、
到れる領域があるのだから。